2011年8月31日水曜日

月間写真賞(8月分) (本日359日目)

 

 8月を象徴するのは、この写真ではないかと個人的に思っています。というのも、7月に今は統合されてしまってなくなってしまったニワール小学校にmath campのobservationで行った時のこと。校長先生から「お昼を食べていきなさいよ」と言われて出されたのが釣り立て、揚げたての魚!今までのパラオ生活の中で1,2を争う美味しさでした。

 その後、すっかり魚にはまった私。コロール在住なので「釣り立て」と言うわけにはいきませんが、お昼は近所のストアで魚を買って食べています。奥に見えるのは、マヨネーズと桃屋のキムチの素。これをつけて食べるとまた絶品なのです。この食べ方を教えてくれたのも、MOEのパラオ人スタッフ。アンガウル島への出張の時に教えてもらいました。

 魚の隣に写っているのはタロイモ。これが主食になります。魚+タロイモあるいはタピオカは、パラオの一般的な食事です。

 奥に見えるジップロックは、キャベツの浅漬け。たまたまちょっと遠くのストアで日本製の浅漬けの素を見つけ、つくってみました。ただ、これは白米に合う味です。ゆず風味で、とても美味しいです。


 この写真を撮った時は、魚3匹を全て食べてしまいました。でもさすがにタロイモは完食と言うわけにはいかず・・・。今日のお昼もまたタロイモです。当然パラワンフォーク(つまり、手づかみ)で食べています。

2011年8月30日火曜日

The music sheet (本日358日目)

Music sheet: n. 楽譜。

日曜日の「伴奏の録音」に続き、今日は楽譜の書き直しをしていました。オフィスではここのところ、「算数ソング」に焦点をあてた活動になりつつあるような・・・・。

 先日、JICA事務所の方からmuse scoreという楽譜作成ソフトを紹介いただいて、それを使って「make 10 song」「multiplication song(掛け算九九ソング)」の2曲をきれいに書きなおしました。
書きなおしたところ、以前に自分が手書きした楽譜は一か所間違っていることが分かりました・・・。

 気付いてよかった。

Ngaraard elementary school open class(The 357 days today)

今回の授業者はセラ先生。ミクロネシア・ポンペイで行われた広域研修にも一緒に参加した先生です。

みなさんお疲れ様でした!



 昨日の午後、久しぶりに授業公開のための参観に出張で行ってきました。学校訪問は7月末のGBH小学校以来、約1カ月ぶりでした。今回の学校は、バベルダオブ島(本島)北部にある、ガラルド小学校。協力隊員も1名配属されています。

 新スクールイヤーが始まって初めてのオープンクラス(授業公開)。教科書がアメリカ版のハ―コートテキストブックからシンガポール版教科書にかわり、授業の柱であるConcreat(具体物の提示)→Pictrial(視覚化、視覚的支援を使った展開)→Abstruct(抽象化)の展開が分かりやすくできている印象を受けました。

 とは言え、「教科書がシンガポール教科書にかわって学校現場は混乱している」という話もMOEにいると聞こえてきます。MOEスタッフとして、フォローアップを頑張らねば、と思っているところです。

 そして、私の率直な気持ち。

「やっぱり学校はいいなあ~子どもがいていいなあ・・・・。」←現職教員であることを痛感する今日この頃です。

2011年8月28日日曜日

伴奏の録音(本日356日目)

 今日の午後、同期隊員のMさんと一緒に"make10song","multiplication song"の伴奏をJICA事務所横の会議室で録音しました。キーボードを直接PCにつないで録音。それぞれ100種類ずつあるリズムパターンとトーン(音色)を選ぶところからの作業でした。
 "make10song"は、ピアノの音色、マーチのリズムパターンで。
"Multiplication song"は、パイプオルガンの音色、8ビートのリズムパターンで。

"Multiplication song"は、掛け算九九を楽しく覚えてもらうために広めていこうとしているものですが、なにせ、9の段まで歌詞があるので、故に伴奏も長い。でも一発録音で見事OK!!
でも、"Make10Song"は、歌詞が短く、伴奏も短いのにリズムにメロディーがなかなかのっからなくて非常に難儀しました。

 結論:だいふくくららは8ビートに強いがマーチに弱い。

なにはともあれ、無事録音終わりました。楽しかった!

2011年8月27日土曜日

休日 (本日355日目)

 朝、6時前に起床できたので海を見にコーズウェイまで散歩→朝食(スパムとトマトのサンドイッチ、青汁)→パラオ日本語補習学校で教員ボランティア→職員打ち合わせ→帰宅、昼食(玄米と納豆など軽くすませる。ミクロネシアの同期隊員からお土産にもらった粒胡椒の佃煮?がとても美味!)→洗濯(なにしろ量が多い。自宅には洗濯機がないので近所のモーテルのランドリーまで3往復)→JICA隊員連絡室でメールチェック→美容院(カットとシャンプーなら10ドル!)→日没

算数部会 (本日354日目)

 昨日、金曜日のこと。終日算数部会がJICA事務所隣の会議室でありました。先月にMOE(教育省)とJICA算数部会との合同ミーティングを開催したのですが、これが、私の予想以上にMOEに対して大きなインパクトを与えたらしく、前回の合同部会後、MOEが行う業務は急速にシステマティックになっていったのでした。
 というわけで、今まで自分が試行錯誤でMOEの中でやってきたことは、おおむねDSM(Department of School Management:スクールマネジメント課)が担当することになり、逆に私はその業務にかかわることができなくなりました。
 部会でも「私の方でこの業務はできなくなりました」とか「私がやってはいけないことに・・・」等という発言を連発してしまい、ややブルーになっていた私。また、算数部会の部員7名中、「学校隊員」ではないのが私だけ。(他のみんなはパラオ国内の小学校の中で活動しています。)議論の噛ませにくさを感じた部会でした。もちろん誰が悪いということは決してなく、致し方のないことなんですが。

 さて、活動のこと。たしかに自分が一生懸命に頑張ることは充実感や達成感もあるのですが、最終的には"Goodbye,JICA"(つまりJICAの支援なしで算数教育の向上がはかれること)を目指さなくてはならない、と個人的には思っています。となると、いつまでも「JICAがやる」では、自立への道は遠のいてしまいます。
 と、思うと・・・この状況は一歩前進なのかな?喜ぶべき現象なのかもしれません。

タイ料理 (本日353日目)



 木曜日のこと。JICA専門家のOさんの家でお手製のタイ料理をご馳走になりました。美味しいお料理にはずむおしゃべり。至福のひと時でした。この時の話題は「パラオでは如何に野菜が手に入りにくいか」と、「野菜が手に入った時の感動」でした。

 ちなみに野菜はパラオ語でも「ヤサイ」です。

2011年8月24日水曜日

Flowerその2 (本日352日目)



  先日お伝えした、この画像。バナナの「花」とお伝えしたのですが、正確にはこれは「苞(ほう)」と呼ばれる部分で、この苞の基部に花はつくのだそうです。この画像では、すでにバナナの実がなっているので、花は見ることはできません。というわけで、本日訂正します。ご指摘くださったK宮さん、ありがとうございました。K宮さんはパラオJICAボランティアの先輩でもあります。本当にお世話になりました。

 そんな訳で、先日のブログを確認したところ、「花」と書きたかったところが「鼻」となっているところもあり・・・非常に恥ずかしい思いをしています。即書きなおしましたです。


 さて、今日のMOE.私の所属するBCI(カリキュラム指導課)はとても静かでした。ユネスコが主催するPILNAと呼ばれる学力テストの試験監督のため、私を除いた算数スペシャリスト2名、英語スペシャリスト2名、社会科スペシャリスト1名が各校に出張。同時開催のやはりユネスコ関連の会議でセクレタリーも不在。このような重要なテストの際には私には声がかかりません。JICAボランティアとしての所属、レギュラースタッフではないということで、どうしても一線を引かれてしまうのです。海外出張も同じく。仕方ないですよね・・・。

2011年8月23日火曜日

MOEの動きと私の動き(本日351日目)

 新しいスクールイヤ―(SY2011-2012)が始まってからというもの、「またダイナミックに動けるかも」と言う予兆はあるものの、でも具体的にはまだ動けていないMOE.もどかしいうえに時間的に余裕があるからあれこれ考え込んでしまって自分が嫌になる。
 一方、まとまった休暇をまだとっていないのでぜひここはパラオ脱出計画に充てたいと模索中。それがだんだんまとまった形になってきて、こちらは具体化し始めた。出発の時に元気に飛行機に乗れるように健康管理もしっかりしなくては。

 それなのに

まだ喘息チックな咳はとれず、おまけにのどの痛みまで!いつでも痛いうえに息苦しいのは勘弁してほしい・・・・。(でもまだ発熱はしていないので普通に活動を続けています。)

2011年8月22日月曜日

どんなときも笑顔で(本日350日目)

 久しぶりに同期隊員のブログを読みました。彼女とは駒ケ根訓練所でも生活班が一緒。彼女はブルキナファソというアフリカにある国に派遣となりました。

 「どうやらブルキナ隊が政情不安で全員日本に退避したらしい」と聞いたのはもう数カ月も前のこと。その後、どうなったのか気にはなっていたのですが、尋ねることもできず、ここまで来てしまったのですが・・・。
 ブログでは、「5か月日本で待機し、近々任国振り替えで別の国に再派遣」と書いてありました。訓練語学も違うために再度駒ケ根訓練所で訓練生活を送ったことも書いてありました。

 5か月もの間、先も見えないまま日本で待機となったこと。そして、任国振り替えになったこと。彼女の気持ちを考えた時、胸のつぶれる思いがしました。「どうして?!」という、言いようのない思い、きっとたくさんあったに違いありません。
  
 私自身も、ここまで順風満帆に来たわけではありませんでした。ただ、今振り返って思うのは、「自分の協力隊参加がうまくいかなかったとき―たとえば、任期短縮の推奨をJICAから言われた時に『どうして自分だけが?!』という思いにとらわれていなかったか?」ということです。

 ひとりひとりにいろいろなことがあって当然の、協力隊活動。それを、たぶん私は分かっていなかったのだと思っています。
 
 彼女は来月から新天地で活動を再開します。そして私はあと半年ちょっとで本帰国。一日一日を大切にして任地で活動していきたいものです。そして、「いろいろなこと」については、「スムーズに行かないところが私らしい」と最近思えるようになってきました。

Flower (本日349日目)




 日曜日のこと。 洗濯と掃除、そしてマッサージに行ければいいなあ、と思って過ごした日。午後に余裕があったので、読みたい本を1冊持ってパラオ・プランテーションリゾートに行きました。パラオ・プランテーションリゾートは、私の自宅から一番近いリゾートホテル。こじんまりとした作りで、ひとりのんびり本を読むには最適な場所です。




 今日は、直感で「!」と思うことがあり、カメラ持参でホテルに行きました。なぜか「道に咲いている花を撮りながら行こう」と考えたのです。


 普段は自宅⇔MOE(教育省)な日々ですが、よくよく見ると、道にはいろいろな種類の花が咲いていてとてもにぎやか!




 写真は、日本ではなかなかお目にかかることのないバナナの花です。花も、食用になるらしい。でも、アクが強いらしく、しばらく酢水につけてからでないと調理できないのだそうです。




2011年8月20日土曜日

補習校その3(本日348日目)

 毎週土曜日に通っている、パラオ日本語補習学校。「日本語補習学校」と言っても、算数も、その他の教科も教えます。だいふくくららは、そこのボランティア教員もしています。
 今日から、中学生の授業も担当することになりました。今日授業を行ったのは国語と数学。
一通り教科書を見せてもらったのですが、驚いた・・・・特に国語の教科書!

巻末に「インターネットの使い方」「皆で考えるための方法」として、ブレインストーミングやKJ法などが載っていました。

ブレインストーミングやKJ法、学んだのは私が教員一年目、初任者研修の時に学んだのでした。でも、いまの中1の教科書にはそれが分かりやすく載っている。

 時代の差をひしひしと感じた今日の補習校でした。

2011年8月19日金曜日

待つこと (本日347日目)

 今週のMOEは目に見える動きがあまりなかった週でした。たぶん、着任以来、一番余裕のある週ではなかったかな?と思っています。
 でも、チーフからはオープンクラスの実施に向けて最初に何をMOEとして実施したらよいかを訪ねられたり、日本の大学の先生からリサーチのための来パを相談されたり、と、今後またダイナミックな活動につながっていきそうな予感はあります。

 先週だったか、自分が焦りすぎてしまったためにフライングし、いろいろなスペシャリストとチーフに迷惑をかけてしまった私。たしかにアクティブに活動すれば、達成感も充実感もあるのかもしれませんが、一方で「自己満足」に終始してしまう可能性だってある。
 「待つこと」。成果を急がないこと。MOEのスタッフにできることを自分がやらないこと。これも国際協力をするうえでの大事なスキルの一つなのかもしれません。

国際理解教育、開発教育(本日346日目)

 実際には消防車も含めて何枚か写真を撮っています。写真一枚からでも開発教育は実践できる、かな?




 昨日の話。といっても、ここ最近思っていることなのですが・・・・。


 普段に比べて余裕があること、こちらに来てそろそろ1年になり、逆に今度は日本に戻った後のことを考えなくてはならなくなってきたため、ここ最近は「教材収集」を意識するようになりました。


 青年海外協力隊で培ったこと、経験したことを授業に還元したい。日本のことだけでなく、海外に暮らす人々にも、貧困や紛争、平和への糸口など、いろいろなことに目を向けられる子どもたちになってほしい。そんな思いを、どこかで昇華させられたらと思っています。


 日本でも、若干ですが、国際理解教育や開発教育の実践はしてきました。しかし、自分のいた学校では先行授業も無いに等しく、まだまだ模索中と言ったところです。自分の書いた指導案を改めて読みましたが、他の都道府県の先生の作った指導案に比べて何と未熟なこと!

 まだまだ私には研鑽が必要です。そしてそんな自分に対して教授してくれる人も必要。その「教授してくれる人」というのが、一緒に海外に飛び立った仲間たち、なのかもしれません。

2011年8月17日水曜日

精神的余裕と心の中 (本日345日目)

 新スクールイヤーが始まって今日で2週目。今まで教員研修や教育コンベンション、そして会議などで比較的忙しかったのが、一気に暇になりました。
 この余裕のある時間を使って、今後の教材研究、そして日本に戻ってからのことを考えた準備・・・・国際理解教育で使えそうな教材の準備、開発教育で使えそうな教材の準備、などができればいいのですが、この「精神的な余裕」がネガティブスパイラルにつながっていきそうな気配で、ちょっと用心せねば、と気を引き締めているところです。

 余裕があるからこそ、考え込む。考えて解決できるものと、そうでないもの、どうしようもないものがある。「考え込む」にしても、もうちょっと健康的に考え込んで、しっかり未来につなげていけるものだけを熟考したいところです。
 

2011年8月16日火曜日

BCI Meeting (本日344日目)

 突如行われたBCIミーティング。BCIとは、Bereau Of Curriculum and Instructionの略です。
日本語に訳すとカリキュラム指導課となるのですが、私はこの課の所属。他の教科のスペシャリストもBCIの所属となります。

 で、今日のミーティング。いつものように会議はパラオ語で進んでいきます。ですが、だいふくくららは基本英語でしかコミュニケーションをとれないので、パラオ語は、単語を拾って「なんとなく今はこの話をしているのかな?」と、うすぼんやりとしか分からない状態。
 そこで、隣の席にいた英語スペシャリストのナンシーに午後、今日の会議のサマリーを教えてもらえるようお願いしました。
 みんなも「だいふくくららは英語しかわからない」ということを承知しているのですが、最後にチーフから英語で「何かコメントはありますか?」と言われ、”Daijob."としか言えなかった私。(←パラオ語で「大丈夫」の意)

 本当は思いっきり大丈夫ではないのですが・・・・・・

2011年8月15日月曜日

War is over (if you want it) (本日343日目)

 私がここパラオで愛読している「ぺりこのペリリュー日記」。前のペリリュー島隊員が書いたものです。
その中にある一節をご紹介します。

 「『ペリリューにいて、こわい思いをしたことはありませんか?」という質問に対してだけは、『そんな思いをしたことはないしこれからもあると思いません』と強く言いきることができます。
 日本のために命をかけて戦い、散っていった日本兵の霊が出たとして、どうしてそれをこわがることがあるでしょう。手を合わせて感謝し、今の平和な日本を報告することはあってもこわくて逃げ出すことは絶対にない、と私は思います。・・・・・・・・」

           (「ぺりこのペリリュー日記①」より抜粋)

 写真は昨年11月にぺりこさんを訪ねて3泊4日でペリリュー島に行った時に撮ったもの。この時にすでに私は「次の終戦記念日の日のブログはこの写真と、ぺりこさんの文章を載せよう」と心に決めていました。
 今日は66回目の終戦記念日。あなたは何を思いますか?
 激戦地であったことを今もリアルに伝えるここパラオにいて、私は「ここで見てきたこと、聞いたことをどのようにして平和教育につなげていくか」を今も考えています。


ガルドック湖 (本日342日目)

 ここは、マルキョク州にある、自然保護区。「ガルドック湖」という湖があります。ミクロネシアでは最大の淡水湖なのだそうです。


 ジャングルをかき分け、わっさわっさと歩いていくと・・・・・


 ありました!ガルドック湖。湖水浴を楽しもうと、スノーケルセット+水着着用で歩いてきたのですが、ワニが棲む湖で遊泳禁止でした。残念。

 この日は自分たち以外の車は通っておらず、とても静かでした。



 記念写真。マルキョク在住のIT隊員が撮ってくれました。二人がしているピースは、パラワンスタイル。手の甲を見せてピースします。


 というわけで、昨日の昼過ぎからガルドック湖と言う場所に行ってきました。ジャングル探検気分を味わいながらのウォーキングでした。コロールと違って風は涼しく、空気は軽い。とても心地よいウォーキングでした。

 ちなみに、「ジェリーフィッシュレイクの方が有名で大きいんじゃないの?」という意見があるかもしれませんが・・・ガルドック湖はあくまで「淡水湖」としてミクロネシア最大の湖ということになっています。ジェリーフィッシュレイクは汽水湖、つまり海水と淡水が混ざり合った湖なのです。

2011年8月13日土曜日

本 (本日341日目)

 ・三田誠弘 著 「いちご同盟」
 ・三田誠弘 著 「春のソナタ」
 ・角田光代 著 「対岸の彼女」 
 ・その他、ヨガ専門誌「ヨギーニ」、代替医療専門誌「ナチュラル・オルタ」、ガイドブック、などなど・・・

↑今週、寝る前に読んだ本です。最近、また本を読み始めました。特に感動したのが「いちご同盟」。これ、初めて読んだのが20歳の時。音楽高校を受験するかどうかでなやむ15歳の主人公を軸にして物語が展開するのですが、重たい話にもかかわらず、読後感がさわやかなのがありがたい。
 そして
毎晩ゆったりと本が読めること。東京勤めでは「今ふとんに入ったらとりあえず5時間は寝られる」と言う感じの切羽詰まった日々だったため、今のパラオでの生活が信じられないほどゆったりしていて、本を読む余裕があることさえも信じられない。
 結論として、「ワークライフバランス」なるものを少しずつ考え始めている私です・・・。

「本当に東京の学校に戻れるのか?」というかすかな不安もあったりして。

2011年8月12日金曜日

ひとつ解決(本日340日目)

 先日、自分のフライングにより、いろいろなスペシャリスト(専門官)に迷惑をかけてしまった私。
私のカウンターパートからは「JICAボランティアはカウンターパートとともに働かなければならないのですよね?」とメールが入り、チーフからは「この前の会議で確認したと思うのだけれど・・・」と別のメール。
 あちゃ~まずい。完全に自分が悪い。
というわけで、まずはカウンターパートにお詫びのメールを入れ、朝一で彼女と話す。彼女は笑いながら「だってまだ互いの業務がクリアになっていないから仕方ないよね、あなたのせいじゃない」と言ってくれた。彼女の寛大さに感謝。

 そしてチーフ。多忙な彼女に時間をいただき、まずはお詫び、そして事情説明。
「あなたは一生懸命に働いてくれているので謝罪の必要はないわよ」と笑顔でチーフ。チーフの寛大な心にも感謝。

 で、わかったこと。
・来週に算数スペシャリストとチーフのミーティングを持つ。
・オープンクラスは、すでに前回の合同部会で提案が通っているのですべてスクールマネジメント課から連絡がくることになっており、また全ての学校長はそのことを知っている。

「失敗は成功の母」ではないけれど、たしかに前進している手ごたえを感じた時間でした。
MOEのみんなと一緒に働けることにも本当に感謝、です。

2011年8月11日木曜日

まったり (本日339日目)

 3日間にわたる長い会議も終わり、今日は一日自分のペースで過ごすことができました。
ただ、先日、自分のエラーにより、チーフからメールで注意を受けたので、今日はぜひチーフに謝らなければ、と思っていたのですが…チーフはいくつも会議を掛け持ちしており、会えずじまい。
 ちょっとそれだけが心残りです。

Island Dance (本日338日目)



 外は雨粒がカメラに写りこむほどの激しいスコール。日没前だというのに暗い。でも・・・・

 ダンススタジオの中はみんな元気、元気!!本当はもっとたくさん生徒さんがいます。中央に写っているのが先生。フィリピンの方です。その他、パラオ人、アメリカ人、台湾人、そして私たち日本人ととてもインターナショナルな雰囲気です。

 最近、ダンスを習い始めました。写真は昨日(8月10日)に撮ったものです。ダンスと言っても、いわゆる島国のダンスです。それがタヒチアンなのか、フラダンスなのか、それともポリネシアン、ミクロネシアンなのかまだ自分には区別がつかないのですが、でもこれがなかなか面白いです。基本的に、レッスンの際にはラブラブ(パレオのことをパラオではこう言っています)かスカート着用。私もワンピースで踊ったり、ラブラブをつけたりしますが、この日は先日ミクロネシアの同期隊員からいただいたポンペイスカートを着用。
 みんなから「可愛い!」「すてき!」「美しい!」と大絶賛され、嬉しくなっただいふくくららです。
もちろん大絶賛されたのはポンペイスカートのみ、です・・・。

 Tさん、ありがとう。ポンペイスカート、大事に着ますね。

2011年8月9日火曜日

PAT & Quartery Assessment Workshop2日目(本日337日目)

 今、MOEのお昼休み。タピオカとスパムと一口羊羹(←あまりにもスパムが塩辛かったため、口直しとして)を食べ終え、ブログの更新。
 今日も昨日の続きでPAT(パラオ全国統一学力テスト)のテストデザイン会議をしています。

 正直、これが非常にストレスフル!!できることなら会議から逃げ出したいです・・・。
何故にストレスフル?
 ・一体児童のどんな力をチェックしたくてテスト作成にあたっているのか?はた目から見ていて分かりにくい
 ・いわゆる「ひっかけ問題」をつくるのに一生懸命になっている
 ・もともと設問が4択になっているのでたとえば立式など、答えを出すまでのプロセスが非常に見えにくいテストになっている
 ・シンガポール教科書を導入したのにテストのストラテジーはアメリカ式
 ・ずっと座ったまま、英語とパラオ語が飛び交う中での議論
 ・身体を動かせない
 ・ストレッチくらいはしたい
 ・じっと座っているのが辛い
 ・要は身体を動かしている方が好き

などなどなど・・・・・。午後もこの会議が続きます。せめて16時には終わりにしてほしいと心から願うだいふくくららでした。
助けて~

2011年8月8日月曜日

PAT & Quartery Assessment Workshop(本日336日目)

 今日は珍しく(というか、MOE着任以来始めてかも?!)ほぼ一日会議でした。PAT&Quartery Assessment Test Workshopというタイトルの会議。ワークショップとはなっていても、実質はすでに実施されたPATとQuarteryAssessmentTestの分析結果を皆で共有し、テストそのものの整合性を高めようという会議です。
 まず、PAT.これはPalau Achievement Testの略で、毎年4月(年度末)近くに行われる全国統一テストのこと。そして、QuarteryAssessmentTest.これは毎学期行われる学期末テストのこと。これも全国統一。パラオは4学期制なのでQuarteryなんですね。
 そして、今日の分析。分析者はハワイからやってきたPRELという団体の職員。博士号を持っているようです。このPRELですが、この団体は、大洋州の基礎的な学力向上のための団体。こことの契約によりPATが行われています。
 この会議に参加していると、「本当にここは開発途上国?!」と疑問に思うことも多いです。まず、コンピュタをつかった分析結果。ハワイからわざわざ分析者を呼んでいること。
 そして、なによりも驚いたのが
「定刻に会議が始まること」
 でした。通常、パラワンタイムと言って、40分から1時間遅れて始まることは当たり前。なのに、それを見越して会議室に行ったら見事自分だけが遅刻してしまいました・・・・。

 なんかパラオらしくない。明日もほぼ一日会議です。

日本人会墓地清掃(本日335日目)

コロールのトップサイドと言われるエリアにある、墓地。パラオは第二次世界大戦中には激戦となったところ。これだけではなく、いくつかの慰霊碑が建てられています。
ちょっと高台から全景をのそんだところ。ここは日本人だけの墓地ではなく、パラオ人も朝鮮半島にルーツを持つ人も眠っています。故に、お墓の形もいろいろ。



一番の高台からジャングルの向こうに海を見たところ。一番上の写真にある慰霊碑から遠くを眺めるとこのような風景になります。たいてい、海を臨む形で慰霊碑は建てられています。



日曜日。日本人会の主催による墓地清掃がありました。あいにくの空模様で「墓地清掃は予定通りじっしするのかしら?」と言った感じだったのですが、お盆の時期でもあり、小雨の中、予定通り行いました。私の場合、日本にいた時から墓地清掃は春の彼岸、お盆、秋の彼岸と年中行事として行っていました。というか、行かないと一緒に長い間住んでいた祖母を含め、ご先祖様にとても申し訳ない気がして、行っていました。掃除すると、気持ちもすっきりするというか。


この日の墓地清掃の最後に代表から「今私たちがこうして暮らせるのも、先人達が苦労して今の平和を培ってくれたから」という言葉がありました。本当に同感です。二度とあのような過ちは繰り返したくない。そろそろ終戦記念日。どうか安らかにお眠りください。

2011年8月6日土曜日

補習校2学期スタート!(本日334日目)

 今日から補習校の2学期が始まりました。「おはようごさいまーす」の声とともに、久しぶりに子どもたちと再会。しかし・・・・よく見ると、みんな背が高くなっている!!それだけでなんか大人びて見えた今日の補習校でした。中には私の身長を追い抜いてしまった子も・・・・。
 2学期は補習校の方もベラウフェアのパレード参加や日本フェアへの出演、そして学習発表会と行事が盛りだくさん。息切れしないように頑張りたいと思います。
 もちろん協力隊の活動優先で頑張ります。

午後は、洗濯に掃除、メールチェックに夜からは日本人会総会に参加と結構やることがたくさん。逆にこういう日の方があれこれ考え込まなくていいので好きです♬

2011年8月5日金曜日

ピアノ (本日333日目)

 小さいころから、ピアノを弾くのが大好きでした。中3の時も、受験勉強そっちのけでピアノの練習にのめりこんでいた時期があったのですが、親の「あなたを音楽高校に行かせる気はなーい!!」という意見のもと、発表会の後にレッスンは止めてしまった(やめさせられた)のですが、そのあとも趣味で弾き続けてきました。
とは言え、「下手の横好き」ですが・・・・。

 さて、自分にとって今までの生活と大きく違うのは、「ピアノがない」ことです。たとえば、ひとり暮らしであっても、学校の音楽室には必ずグランドピアノがあったので、放課後、疲れた時にはよくひとりで弾いていました。そんな訳で、自分の楽譜は自宅ではなく、職場に置いてあったり。そういえば、私の場合、学期末に通知表をつけるときは決まって音楽室で書いていました。
 ここパラオには身近な場所にピアノがありません。ですが、一昨日、昨日と掛け算ソングやMake10ソングの伴奏をしただけでまた「ピアノが弾きたい!」と強く思ったのでした。
 ここ最近の夏の夜長(?!)の過ごし方は、楽譜のリーディング。PCで曲を流しながら、楽譜を見て指をテーブルの上で動かしてみる。多少はストレス解消になります。
 また今度隊員連絡室からキーボード借りようっと♬ 

17th Education convention last day(本日332日目)

 教育コンベンションの間の3日間は、ワークショップだけでなく、このようなShoecase room(展示室)
も設置されています。


こんな感じで使用する教科書などを展示。驚いたのは、学習指導要領もMOEから配るのではなく、ここにきて持っていてもらうようになっていること。


 昨日のこと。3日間にわたる教育コンベンションが終わりました。昨日もJICA算数部会は1本校長向けにワークショップを持たせてもらったのですが、参加してくれた校長は2名のみで、他は一般教員でした。当然のことながら、これ、次年度の課題です。


 午後は、クロージングパーティーを5時間近くにわたって行いました。場所はHokkon's islandという海沿いの広場。各学校でダンスや歌などの出し物を披露します。なかでも「頑張っているなあ」と思ったのが、カヤンゲル島にあるJFK小学校の先生方。よくパラオの人は誰かが歌ったりダンスを披露していると、ステージまで行ってパフォーマーに1ドル札を踊りながら近づいて行って渡すのですが、JFK小学校の先生方は、どの学校の先生がパフォーマンスをしても、必ず1ドル札を渡しに行っていました。

 そんな訳で、だいふくくらら、JFK小学校の先生のパフォーマンスの時には即決で踊りながら1ドル札を渡しに行きました。今後もObservation(授業視察)に行くこともあるし、なによりも、カヤンゲル島、大好きな場所なので。

2011年8月3日水曜日

17th Education convention2日目(本日331日目)

 JICA算数部会から紹介した算数アクティビティをしているところ。結構盛り上がりました。

 私たちのプレゼンを聞いている様子。この日、満員御礼!



掛け算100問プリントを解いているところ。5分以内で全てできればOK.ちなみに私が以前にやったときは1分20秒くらいだった、かな?


Education conventionの2日目。会場はパラオ高校。JICA算数部会は今日、明日とプレゼンテーションの枠をそれぞれ90分ずつもらっています。カウンターパートと協力して、手分けしていろいろな報告をし、アクティビティを紹介していきます。


今回の私の担当は広域研修の報告と「Make10Song, Multiplication Song」の時の伴奏。最初は90分だなんてずいぶん長いなあ、と思っていたのですが、実際プレゼンに入ったら時間が足りないのなんのって!!明日も同じ内容でプレゼンを実施。あと一日、頑張ります。

2011年8月2日火曜日

17th Education convention(本日330日目)

 Education convention.日本語にすると「教育コンベンション」。要は、パラオ全国の先生方が一堂に会し、大規模な研修会を開く、というものです。今日は3日間あるうちの1日目。私の所属するMOE(教育省)のチーフやダイレクターからいろいろな切り口の概要の説明があり、午後はTeacher of the yearの授賞式。年に一度、功績のあった先生方を表彰するのもこのコンベンションの中でやってしまいます。
 私も初めての参加でしたが・・・・
・ふんだんに用意されている朝ご飯
・過保護なまでの文房具の支給
・ゴージャスな会場
・昼食も無料
↑これだけ見ても「お金あるんじゃないの?!」なんて思ってしまいますが・・・・。でも、パラオの小学校の某パラオ人の先生は「あるように見えるけどないないない!」と言っていました。
明日は私たちJICA算数部会のプレゼン本番。楽しんでプレゼンをしたいと思います。

2011年8月1日月曜日

教育コンベンション(の準備)(本日329日目)

 今までしばらくの間、ミクロネシアの隊員が任国外旅行としてパラオに遊びに来ていました。私は通常の活動の傍ら、時間のある時に一緒に出かけたりご飯を食べたりしていたのですが、土曜の夜にみんな一斉にミクロネシアへと戻っていきました。
 迎えるときは久々の再会に心が躍り、とてもうれしいのですが、別れるときはとてつもなく寂しい。
なんとなくですが、今日はそんな訳でちょっとしょんぼりした気持ちのままMOEに出勤したのでした。

 午後は、JICA算数部会で、明日から始まる教育コンベンションの準備。「教育コンベンション」とはMOE主催の大規模な研修会のこと。初日は大統領もスピーチをするという、結構重要な研修会です。
私たちJICA算数部会も2本ワークショップを持たせてもらえることになりました。タイトルは"Do you enjoy math?". 「算数を学ぶなら楽しくなければ」という願いをこめてタイトルをつけました。

 最近はプレゼン続きのためか、だいぶ人前に出るのも慣れてきたかな、と思う今日この頃です。