2011年6月30日木曜日

草の根 (本日297日目)

 GBH小学校でのホワイトボード引き渡し式の記念写真(大使館からの掲載許可済みです) コロール小学校での引き渡し式の様子(こちらの写真も大使館より掲載許可済みです)

 6月28日にコロール小学校で、30日にGBH小学校でODA(Official Development Assisstance:政府開発援助)によるホワイトボードの引き渡し式がありました。このプロジェクト、実は長い名前のプロジェクト名なのですが、私たちはよく「草の根援助」という呼び方をしています。
 パラオの黒板は質が良くなく、一度チョークで何かを書くと黒板消しで消してもしっかり消すことができず、しかも磁石は使えません。というわけで、18校の公立小学校の内、11校にホワイトボードがいきわたりました。
 「なんでこんな時期に?!日本も大変な時期なのに?!」と思われるかもしれません。実はこのプロジェクト、一年以上もかけて検討をしていたものです。また、パラオも先の東日本大震災では、大統領が先頭に立ち、全国で5日間の喪に服し、そして義援金を集めるための呼びかけを国民に対しておこなったのでした。国際協力は、「先進国→開発途上国」という一方的な構図のようにイメージされてしまいがちですが、「先進国⇔開発途上国」という双方向の構図なのかもしれません。

2011年6月29日水曜日

Casino Gaming (本日296日目)

 一昨日発売になった新聞を買いました。(Tia Belauというタイトルの新聞です。意味は、This is Palau. 毎週月曜日にだけ発行される新聞です。)
 で、タイトルのCasino.実はパラオ、とある議員さんの提案で「カジノをパラオに作ろう」という動きがありました。それを聞いた私のカウンターパート、ハドリーンは大激怒していました。
 以下、私とハドリーンの過去にあった会話です。英語での会話ですが、途中、日本語由来のパラオ語が混じります。

ハ「ちょっと聞いてよ!ある議員さんがカジノ作ろうとしてんのよ!家の祖母にも聞いたけど、ええと、ヤグチじゃなくて、ヤマグチじゃなくて・・・」
私「博打?」
ハ「そう、それそれ!!家の祖母、古い日本語がわかるのよねえ。で、だいふくくららはどう思う?私いらないと思うけど」
私「パラオには必要ないと私も思うなあ。だってツーリストはそれを求めにパラオに来ないと思うけど」
ハ「そうよねえ!!」
私「美しい海と美しい自然を求めにツーリストはやってくると思うんだけど・・・」
ハ「そうよねえ!!アワナイ!!(←彼女はパラオ語としてこの言葉を叫びました)」
私「うん、合わない!!(←私は日本語としてこの言葉を叫びました)」
ハ「絶対アディクション(中毒:ギャンブル中毒のこと)の問題や犯罪の可能性出ると思う」
私「私も新聞記事読んだけど、シンガポールの経済効果をロールモデル(よい手本)として書いてあったよね。たしかに数年前シンガポールはカジノを誘致したけど、あれはシンガポールは都市国家、しかも手つかずの自然は皆無に近い国だから、ああいう発想になるんじゃないかなあ・・・。結構騒がしい国だったよ」
ハ「やっぱりカジノはよくない」

そして、彼女はセンキョ(パラオ語:日本語で選挙、あるいは投票の意)に行ったのでした。

で、今日買った新聞には投票結果が載っていたのでした。
投票結果:投票者の約75パーセントがカジノを否定。よってカジノは誘致せず。

「やっぱり」という思いと同時に南西諸島のソンソロール州とハトホベイ州でも同時投票をしていたことに驚き、変に感心した私でした・・・。

2011年6月28日火曜日

Demo (本日295日目)

 DemoはDemonstartionをショートカットにしたもの。日本語で言うとたぶんいろいろな言葉になると思いますが、私はこれを「示範授業」と訳すことが多いです。
 で、今日の午後、GBH小学校の先生がMOEに来られ、この示範授業をMath Campの中でやってほしいとお願いに来られました。デモンストレータは何と私。
 嬉しい!嬉しすぎる!! デスクワークよりも子どもと一緒に何かをしている方がだんぜん好きな私、学校隊員を時に「いいなあ」と指をくわえながら見つつ、ペーパーワークに時間を費やすことの多かった今までの活動・・・。それが、私も学校に行って授業をやっていいことに!!!
 さっそくレッスンプラン(指導案)を考えてみました。どんなアクティビティにしようかな?この教材を考えるのも楽しいひと時です。あす、算数スペシャリストの3人で指導案の検討に入ります。
 
やったー!!

2011年6月27日月曜日

そうだ、エイアン、行こう。その2(本日294日目)



 昨日の「南西諸島」ついての補足説明です。地図上では南西諸島はこんな感じです。

で、昨日のブログではトビ島とハトホベイ島を別物として記載しましたが、これは呼び名が違うだけで同一の島だそうです。

 地図見ると余計に行きたくなる~


 全然タイトルとは関係ありませんが、今日は一日オフィスで金曜日のプレゼンの準備をし、午後からは新隊員へのオリエンテーションをした日でした。週末にプレゼン・・・・小心者の私は今からやや緊張・・。

2011年6月26日日曜日

そうだ、エイアン、行こう。(本日293日目)

  エイアンから見た風景。毎日このような穏やかな風景が見られるのはうらやましい。

 まるで日本の古き良き時代を見ているよう!これは、パラオ語でも「タケウマ」というのだそうです。



 エイアンのランドマーク・サンホセ教会前に立っている記念碑。「意味は何?」とわたしのカウンタパート、Melanieのお嬢さんに尋ねられて、"It means R.I.P(Rest In Peace.)"と答えました。



前の記念碑を反対側から見たもの。ソンソル島(ソンソロール島)、メリル島、トコベイ島(ハトホベイ島)
そして、トビ島、ヘレン環礁などを総称して南西諸島と呼んでいます。

 かねてから行きたいと思っていたエイアン(Echang)。今日の午後、JICA専門家のOさんご夫妻とともに尋ねることができました。「エイアン」とは、アラカベサン島の端にある集落の名前で、他の集落と大きく違うところは、全員ソンソール島やプロアナ島、メリル島などの南西諸島をルーツとしているところ。「南西諸島」は、アンガウル島のさらに南、250キロのところに点在している島々のことをいいます。トビ島にいたっては450キロ南方。実は、ここの人たちの第一言語はパラオ語ではありません。ソンソロールならソンソロール語、トビならトビ語と、それぞれの島で言語が異なっています。しかし、ソンソロール・メリル・プロアナ・ハトホベイは似た言語・カルチャーで、しかもミクロネシアのヤップ島と似ているとのこと。(実際以前は交易もあったらしいです。)トビ島だけが大きく違い、よって同じエイアンでも少し離れたところに別の集落を形成しているとのことでした。

 ここに集落が形成され始めたのはどうも1900年代の初め、カヌーに乗った人々がいろいろな島を経由して、オーシャン・ジプシーのごとく北上したところ、ここ、エイアンにたどりついたよう。

 と、教えてくれたのは私のMOEでのカウンターパート、Melanie.


 実は、南西諸島は、パラオ国内であってもJICA関係者は緊急時にレスキュー出来ないという理由から、渡航を禁止されています。(実際に行く手段も皆無に近いです。)行かれないからこそ憧れるエリア、南西諸島。これからももっとここのことを知りたいと思っています。

 Melanie,今日はどうもありがとうございました。




ちょっと目をつぶってしまいましたが・・・私とカウンターパート、Melanie.広域研修(@ミクロネシア・ポンペイ)も一緒に参加した間柄。









2011年6月25日土曜日

ウォーカソン (本日292日目)

 久しぶりに「ウォーカソン」に参加しました。「ウォーカソン」とは、「ウォーキング」と「マラソン」を合わせた言葉で、好みに応じて歩いてもよいし、マラソンでもよい、というイベントです。
 今回はオリンピック・デーを記念してのウォーカソン。私は即決で5キロのウォーキングを申請。
午前5時より受付開始。5じ40分過ぎから全体でのウォームアップ。6時頃にスタート。で、ゴールすると記念品のタオルと軽食が待っています。
 私の場合、普段もオフィスワークなので、身体を動かす機会は意識しないとできません。そんな訳で、このウォーカソン、自分にとってはとても大事な機会なのです。

2011年6月24日金曜日

The math camp (本日291日目)

 久々の国内出張。ニワール州にあるニワール小学校に行きました。目的はmath campの視察。キャンプといっても、あのキャンプではなく、いわゆる補講です。ここ、ニワール小学校は全校生徒36人の小さな学校。

少人数の授業ですが、サブティーチャーもついての補講です。とてもおだやかな雰囲気。


 一生懸命に問題に取り組む1年生。一枚ワークシートが終わると、全力で喜ぶ。





 学校から見える景色。一面の遠浅の海。この雰囲気はお隣の州にあるマルキョク小学校ととてもよく似ています。







 視察後、校長先生のお宅に呼ばれてお昼ごはん。これが最高に美味しかった!獲れたて、揚げたての魚。そしてあたたかいごはん。2匹目を食べ始めてから「食べる前に写真撮ればよかった・・・」とやや後悔。


 学校のこと、授業のこと、児童のことを現地の先生方とシェアする時間はとても幸せな時間です。また視察に伺います。今日は本当にありがとうございました。









2011年6月23日木曜日

レポート作成、その他いろいろ(本日290日目)

 広域研修実施報告書に、7月1日に行われる発表会でのプレゼン資料。オフィスでは「書くこと」のみの業務になっている。ずっと座りっぱなし。
 で、今日の内訳:

 午前中:広域研修実施報告書作成(日本語)
 午後:  プレゼンのためのPPT(パワーポイント)による資料つくり。typescript(発表原稿)つき。(英語)

 午前と午後で使用言語が違うのは、結構疲れる。身体を動かさないのも疲れる。思いっきり身体を動かしたい気分。

2011年6月22日水曜日

寒い (本日289日目)

 日曜日からパラオはずっと暴風雨。こんな天気が続くのは着任以来、初めて。
しかも寒いったらない。たぶん外の気温は20℃ちょっとくらいじゃないだろうか。普段は30℃を越えることも珍しくない国なので、たとえば冷房で室温が28度に設定されていても「寒い」と感じるようになってしまい、この「20℃ちょっと」というのも、あてにならないのではあるけれど。。。。

 今日は足元が濡れてオフィスで冷えるのを防ぐためにトロピカルフラワー柄のワンピースで出勤。で、寒さ防止のために五本指ソックスとレッグウォーマーを持参。オフィスにはジャージ素材のグレーのパーカーを常備。
 というわけで、今日のファッションは、
トロピカルフラワー柄ワンピース+グレーの五本指ソックス+黒のラメ入りレッグウォーマー+透明ラメ入りビーチサンダル(←五本指ソックスなのでビーチサンダルも楽々履ける!)+グレーのジャージ素材パーカー・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
あえて写真は掲載しません。見たい人は個人的に連絡ください。 「おばちゃん隊員」を地で行くファッションでした・・・・。
 だって寒いの身体によくないし!!!!

こんな日もパラオにはあるということで。

追記:足元が温まると集中力が増す感じがしますが、こう感じるのは私だけでしょうか??

2011年6月21日火曜日

早い (本日288日目)

 昨夜、平成23年度第1次隊が着任しました。
 ということは
 私たち平成22年度第1次隊が着任してからもう1年が経ったということ。

 早い~

 実際には1年前の今日はまだ派遣になるかどうかがわからず、悶々とした日々を送っていました。で、パラオ隊同期の2人を空港まで見送りに行き、みんなの無事の着任を祈るためその足で成田山新勝寺にお参りに行き、お昼にウナギを食べ、そして父から頼まれていた成田山名物の羊羹を買って実家に戻ったのが、一年前の今日。
 昨日の事のように思い出します。

で、今。すでにパラオに来てから9カ月が経ったのですが、日々の活動は楽しいけれども、でもここMOEでどんな成果が出せたのか?そんなことを考えるとややブルーになる私です。「国際協力」は、とても難しい分野だということはわかっているけれど・・・・

2011年6月20日月曜日

再始動 再び (本日287日目)

 182日目のタイトルも「再始動」なので、今日はこのタイトルで。
 なにしろ、広域研修やら母の来パであまりオフィスワークに集中できなかったここ最近。今日から一気にエンジンがかかった感じで、心地いいです。
さて、やらなければならないこと。
・広域研修参加報告書作り(←ほとんど出来上がっている)
・第3号報告書作り
・総会に向けてのPPT作り
・図書委員報告書作り
全て書類作りですが・・・楽しんでやりたいと思います。

そんな中、今日の昼に自宅で愛用しているブレスレットが切れてしまいました。あの数珠のようなパワーストーンのブレスレットです。お守り代わりにつけていたのですが、ブレスレットが切れるときは、そのお役目を果たした時とも言われています。長い間私と苦楽を共にしてくれたブレスレット(横浜中華街で研究会の帰りに購入)に感謝。さて、運気が変わるのか?!

2011年6月19日日曜日

ナスターシャ(本日286日目)



 基本曇り空、時折激しい雨の降る今日日曜日。雨が来ないうちに1時間ほど朝の散歩をし、あとはのんびり自宅で前々から見たかったDVDを一人観ていました。
 パラオには映画館はありません。なので、時々無性に映画が観たくなります。でも、任期中は自分の小さなPCで我慢、です。
 本日のDVDは「ナスターシャ」。1994年の作品で、監督はポーランド人のアンジェイ・ワイダ氏。主演:坂東玉三郎、永瀬敏行。というか、この2名の二人芝居で映画は進んでいきます。しかし、出演しているのは男性2名に女性1名。つまり、玉三郎さんが主人公のムイシュキン公爵と影のある美しい女性、ナスターシャの2役を演じているのです。
 この作品のベースになっているのは、ドストエフスキーの「白痴」。病弱な公爵から、白いショール一枚で瞬時に「女性」になってしまう玉三郎さんの美しさには、言葉も出ません。
 私は、もともと玉三郎さんのファンですが、でも歌舞伎と雑誌の中の玉三郎さんしか見たことがありません。またこの映画を通して玉三郎さんの新たな魅力を発見しました。公爵を演じる男役(←実は男役を演じるのはこの映画が初めてだったのだそうです)の玉三郎さんもかっこいいですよ。

 

2011年6月18日土曜日

休日 (本日285日目)



 昨夜、母が日本へ帰国し、私もホテルをチェックアウト。ここ2週間ほど、ミクロネシア・ポンペイでの研修や、そのあと間髪をいれずに母が来たこともあり、ほとんど自宅に戻っていなかったのですが、今日久しぶりに自宅へ。

 ホテルから配属先やJICA事務所に行くことがあったとはいえ、やはり眠る場所が違うので今までの2週間は非日常と言った方がしっくりいくかも。


 「家族も来ているのだし、リラックスすればいいよ」と二人の私のカウンターパートは言ってくれたけど、でも母と会話をしていても、心のどこかで仕事(協力隊としての活動)のことがひっかかっている。

損な性格だなあ、と自分でも思う・・・・。


 今日は土曜日。久しぶりに何もしないで過ごそう、と思っていたのですが、洗濯2回、やっと手に入ったソフトのインストール、これからの活動内容の確認など、やっぱりやることがある。

 「何もしない、シンプルな生活が一番」とも思うけれども、自分にはどこか合わないのかも。変に時間があると、考え込むし、気も抜けるのか、体調もおかしくなる。


 写真はジェリーフィッシュレイクの写真。現地に行ったらくらげだらけでした。休日ののんびりした時間に合う写真かも、と思いアップしてみました。

2011年6月17日金曜日

母帰国 (本日284日目)

 早くも母帰国。体調にも天気にも恵まれ、リゾート地としてのパラオを満喫していったようです。
私にとっても母とともに良い時間を過ごすことができました。

 この後は活動、頑張らなきゃ。

眠気 (本日283日目)

 昨日のこと。終日眠くて、楽しみにしていた本ですら、読みながら眠ってしまうありさま。
起きていても今一つすっきりしない。

 こんな状況を体調不良ととるか、「毒出し(デトックス)」ととるか、運気の変わり目ととるかは私次第。
(運気の変わり目はとにかく眠くなるとどこかで聞いたことがあります。本当かなあ??)

2011年6月15日水曜日

あり(本日282日目)

 今日はすでにMOEより休暇をもらっていたので、のんびり過ごす予定だったのが、結局はMOEによってちょこっと仕事をしたり、JICA事務所に行って書類を提出したり、あるいは依頼を受けたり、と割と忙しい日になってしまいました。
 そんな中、さらに私を忙しくしたのが「あり」です。

一度自宅に戻ったところ、キッチンに大量のありが発生していました・・・・。
その光景は悪夢としてまた見てしまいそうです・・・・。
オカルトでした・・・。

徹底して駆除。もう嫌。あの光景・・・・。

母の来パと地震のこと(本日281日目)

 昨日聞いた話です。13日の深夜に母パラオに到着。というわけで、久しぶりに母とはいろいろな話をしているのですが、やはり気になるのは東日本大震災のこと。
 私の実家は千葉県なので、震源地に近い場所のように甚大な被害が出たわけではありませんが、でも、液状化現象は起こっており、日常生活に不便を感じることもあると聞いてはいました。ただ、いつも母は国際電話で「大丈夫よ。親戚もみんな大丈夫」とは答えていましたが・・・。

 今回、くわしい話を聞いたところ、確かに親戚も含めて「大丈夫」なのですが、それは、「生きている」「怪我をしていない」という意味での「大丈夫」であり、よくよく聞けば、家屋の損傷は結構あったみたいで、今も屋根にブルーシートをかけて生活している親類もいるとのことでした。

 震災から3カ月。海外にいても日本の被災地に向けてできるなにかをこれからも考えていきたいと思います。
Pray for Japan.

2011年6月14日火曜日

折り返し地点(本日280日目)

 昨日のこと。だいふくくららの任期はたしか560日。というわけで、昨日、6月13日が280日目、折り返し地点。
 考えてみれば、広域研修直後に折り返し地点を迎えられたことはラッキーなことで、「任期の前半は模索期間、後半は模索したことを形にしていく期間」と自分にとってわかりやすい活動を形造っていけることができます。
 とはいえ、すぐに成果が出ないのが国際協力の特徴。国際協力分野においてはまだまだビギナーな私ですが、これからも精進します。

※※※※※

最近、帰国後の「日常生活の中の国際協力」を考えることがあります。これを考えることは結構楽しいひと時です。(←寝る前に寝床の中で考えていたりする)
【こんな生活いいかも?!日常生活の中の国際協力】
・フェアトレード製品を買う
・ピープル・ツリーなど国際協力を意識したショップに立ち寄る
・ユニクロなどが実践している国際協力に参加する(着なくなったユニクロ製品をショップに返す)
・「国際協力」をテーマにした授業を実践する(道徳、総合的な学習の時間、外国語活動、社会科、特別活動)
・開発教育における教材開発
・JICA情報誌を読む
・PCMモデレータの講習会に参加する

などなどなど・・・・・。

2011年6月13日月曜日

帰国してから (本日279日目)

 日曜日。研修中は元気だったのに、帰路の機内で「どうも変」と感じ、帰宅後は強い悪寒、激しい頭痛、のどの痛み、加えてお腹もこわし始めた、特に悪寒は強烈で、タオルケットを4枚かけてもまだ寒い。熱を測ったら38.5度。
・高熱
・激しい頭痛
・目の奥の痛み
  ↓
ひょっとしてデング熱にかかってしまった?!
一睡も眠れず、夜が明けるのを待ってベラウ国立病院のERへ。血液検査の結果、デング熱ではなく、ただの疲労とのこと。そんなに私、研修で気をはっていたのか?そんなに緊張していたのか?これくらいのことで・・・とちょっと自分のことが情けなくなる。とりあえず午後は熟睡。夜も9時には就寝。翌5:30過ぎまで熟睡。

JICA math seminar 帰国(本日278日目)



 機内から見た、外の様子。環礁がきれい。




夜のヤップ空港。撮影は警官の許可済み。ヤップ名物?!のストーンマネーが印象的。




 6月11日、土曜日。早いものでもう帰国。とは言え、1週間近くミクロネシア・ポンペイに滞在。
帰路は、ポンペイ→グアムで約6時間待ち→ヤップ空港に一度降機→パラオ着(6月12日深夜1時30分ごろ)

 お疲れ様でした・・・。


【今回の備忘録:お役立ちツール】

・一眼レフカメラ(記録用)

・4色ボールペン(これさえあれば他の筆記用具はいらない)

・除菌ティッシュ(水が使える場所が少ない)

・ハンド・サニタライザー(日本でいう「手ピカジェル」。理由は同上)

・カーディガンなどの羽織りモノ(コンチの機内は寒い)

・長袖インナー(コンチの機内はとにかく寒い)

・5本指ソックス(コンチの機内は非常に寒い。足から冷える。5本指だとビーチサンダルも履ける)

・腕時計(時差があるので必須。グアムでとうとう時計を買った)

・ラップトップPC(グアムの空港ではインターネット可)

・腹巻(なんとなくこれがあると安心)

JICA math seminar 反省会(本日277日目)

 午前中に行われた、反省会の様子。来年のホスト国はマーシャル。

 無事に広域研修も終わり、その翌日の6月10日金曜日には反省会。この日の午後にはマーシャル隊帰国。何しろ国を越えて研修を企画していくので反省会も真剣です。一方で、隊員個々の活動を「広域研修のための活動」にしてしまってはいけない。そんなバランスを取りつつの反省会です。来年は3カ年計画の最後の年。パラオではどんな成果が出ているのか?楽しみでもあり、それを見届けることができない立場に寂しくもあり。
 今回のホスト国であるミクロネシア隊員には本当にお世話になりました。広域研修だけでなく、日々のそれぞれの活動の中でも、ぜひ連絡を取り合い、そして問題解決の糸口を一緒に見出していけたら本当に嬉しいです。
 そしてパラオ隊員。自画自賛ではないですが、本当にまとまりのあるパラオ隊だなあ、と感じました。パラオ隊員としてみんなと一緒に活動できることに感謝し、そしてまた幸せに思っています。カウンターパート達にも感謝。今回は教諭だけでなく、算数スペシャリスト、学校長も含めてのチーム・パラオだったのできっとアクティブな仕事を進めてくれると思っています。
 私も広域研修からたくさんのことを学びました。本当にありがとうございます。

JICA math seminar 最終日(本日276日目)

 アクションプラン作成の様子。ブレインストーミング、KJ法を使っての作成。




 6月9日木曜日。早いもので広域研修も最終日。今日は各国アクションプランを立てることになりました。ファシリテータは私。一度、パラオ隊員の算数部会でこのようなブレインストーミングを使ったファシリテータはやったことがあるものの、今回はカウンターパートがいるため進行は全て英語。出てくる汗は冷や汗なのか、脂汗なのか??とにかく時間内に間に合わせるため、必死で司会進行しました。途中、同期の昌美さんがうまくフォローしてくれたため、無事にプレゼンまでこぎつけました。

 で

私たちチーム・パラオが出したアクションプランと言うのは次のようなものでした。

・JICAボランティアのいる小学校では、各校で年8回のオープンクラス(授業公開)を実施する。JICAボランティアのいない小学校では、各校でそれぞれ年5回のオープンクラスを実施する。

・掛け算ソングを広めるためにパラオのメディアシステムを活用する。


年8回のオープンクラスを実施?!あまりに一足飛びなのでは?!と不安に思い、プレゼンの前に再度確認したのですが、「アルモノグイ小学校で9回実施できているのだからやらなくては」と私の同僚、Melanie.彼女、絶対口だけじゃない。不安も大きいですが、彼女との仕事も楽しみになってきた私でした。



 

JICA math seminar 二日目(本日275日目)

 マーシャル人の先生。オープンクラス(授業公開)の一コマ。



対象児童はコロニア小学校の児童。つまり、初顔合わせでの授業。manipulative materials(手で操作できる教材)を使っての授業。


 広域研修(JICA math seminar in Pohnpei 2011)2日目。今日のメインコンテンツはオープンクラス(授業公開)の実際を見ていただく、というもの。マーシャル隊員からの提案により実現となりました。担当する先生はマーシャル人、児童はポンペイの児童。慣れない中、先生も子どもたちも本当によく頑張ったと思います。英語を使った授業とは言え、マーシャルとポンペイではアクセントが違い、また学級経営のための積み上げがない中での授業、加えておそらく50人以上の人が見学している中での授業・・・担当した先生はよくプレッシャーにつぶされなかったと、頭の下がる思いです。もし、自分だったらこの役割を引き受けたか?そう思うと本当に言葉もありません。

 授業公開後のレビューセッション(研究協議)も非常に活発な意見交換がありました。時間が足りないくらいでした。ただ、特徴的だったのは、Improvement Points(今後の課題と思われる点)のディスカッションになると、とたんにしゃべらなくなる点。「課題」は決して「批判」じゃない。これは、全体の前で伝えたかったのですが、時間も足りなかったので、後で今回の授業を担当された先生に個人的にお伝えしました。

 その他も内容いろいろ、夕食を兼ねたレセプションも盛り上がり、中身の濃い2日目でした。

JICA math seminar一日目(本日274日目)

 華やかなマラマル。ミクロネシアでは、この頭にのせる花飾りをマラマルと言うのだそうです。歌を歌いながらひとつずつ参加者に贈呈。





 研修の間の休憩時間にて。ミクロネシア隊員のTさん、パラオから私、マーシャル隊員のFさん。同期隊員。訓練所で語り合った仲。





 6月7日火曜日。いよいよ広域研修が始まりました。場所は、ミクロネシア・ポンペイにあるコロニア小学校。この広域研修、正式名称をJICA math seminar in Pohpei 2011と言って、パラオ・ミクロネシア・マーシャルの大洋州3カ国のJICAボランティアが自らの手で作りあげていくもの。メインキャストは我々ではなく、私たちのカウンターパート。それぞれの国のカウンターパートに学びとってほしいものをJICAボランティアが黒子となって準備していく、そんな感じです。

 実はこの研修、3カ年計画となっていて、今年はその2年目。テーマは"from INPUT to OUTPUT".

つまり、それぞれの国でいろいろ研修に参加するなりしてインプットしてきたものをしっかりそれぞれの教育現場に還元、つまりアウトプットしよう、というテーマ。今回の担当国はミクロネシア。ホスト国もパラオ・ミクロネシア・マーシャルと輪番制になっています。


 今日は初日と言うこともあり、JICAミクロネシア隊員とカウンターパート・参加者による国歌から始まりました。マラマルの贈呈で歓迎を受け、トップのあいさつがあり、研修の中身がスタートします。

 私も、カウンターパートと一緒に、パラオMOEとしてのプレゼンをしました。


 ”MOEとしての6つの主な活動”をテーマに約15分のプレゼン。この中での一番の柱は今までUS版の算数教科書を、8月から始まるスクールイヤーからシンガポール版教科書に切り替えること。みんなの前で言ったからにはスムーズな導入を行いたい。その気持ちは私のカウンターパート、Melanieからもひしひしと伝わってくる。本当に真面目で、やる気のある彼女だからこそ、任期中は全力で力になりたいと思うだいふくくららでした。


 プレゼンの最後、思わずMelanieと握手。とりあえず一つのヤマを越えました。

広域研修に向けて出発!その2(本日273日目)

   コンチネンタル航空機。島対応なのか、やや小ぶり。空港内を自由自在に動いている感じ。小回りがきくというか。

  チューク空港。ミクロネシアは大きくヤップ・チューク・ポンペイ・コスラエ島に分かれています。途中他の島に行く乗客もこのチュークで一旦空港に降りることができます。




 ミクロネシア・ポンペイの街並み。会場だったコロニア小学校の近く。のどか。





 これもミクロネシア・ポンペイで。こういう静かでのどかな風景は大好き。






 6月6日、深夜2時30分パラオ発グアム行きの飛行機に乗って一路ポンペイへ。とは言え、コンチネンタル航空(以下、コンチと略)は基本アイランドホッピングを主とする路線なので、なかなか目的地のミクロネシア・ポンペイには着かない。今回もグアム乗り換え

 というわけで、5時半ごろグアム着。近代的なグアムの空港にしばし見とれ、空港内で出来るネットのコネクトの早さに感動、パラオ着任以来初のyoutubeも見ることができて感動。3時間あまりの待ち時間もあっという間にすぎ、ミクロネシアのチュークを経て午後2時ごろだったか、無事にポンペイに到着。

 久しぶりの同期隊員の顔にホッとする。そして体調を崩すことなく、ポンペイに着いたことに感謝。

でも、本番はこれから。事前の打ち合わせにもなんとなく緊張の色がある。まだまだパラオ隊として打ち合わせをしなければいけないこともたくさん。


 こころもち早めに就寝。

広域研修に向けて出発!(本日272日目)

 実は、これを書いている今、すでに広域研修から戻ってきているのですが、ここで一気に更新です。
さて、6月5日、日曜日のこと。土曜日に過度の緊張のあまり、どうも過呼吸になってしまっていたらしく、食事に手をつけられなかったことはすでに書きましたが、今日になって軽い筋肉痛にもなっていることが自分でわかりました。それくらい全身に力が入っていたんだなあ、と。
 自分以上の自分にはなかなかなれないのはわかっているはずなのに。
 深夜から約半日かけてのフライトに向けて、まずは安いマッサージ屋さんへ。全身をほぐしてもらいました。そして、広域研修に参加する仲間と夕食。荷物の最終チェックをして、ちょっとのんびりし、23時に私のカウンターパート、メラニーの車で空港へ。

 ここまでが6月5日、日曜日の出来事。

2011年6月4日土曜日

広域研修前算数部会(本日271日目)

 今日は、広域研修前と言うことで、土曜でしたが算数部会を開催。私のカウンターパート、メラニーも参加。なので、司会進行、意見、質問全て英語での部会。私が司会進行役でしたが、相当に緊張していたのか、昼過ぎになっていきなり緊張の糸がほどけ、脂汗はでる、食事はとれない、ふらふらするというような状態に。いいレストランに行ったのに食事には手をつけることができず・・・・最悪。

 身体と心のバランスがとれなくなると、こうなる。今は平気だけど。
 寝る。早く帰って寝ます。

2011年6月3日金曜日

プレゼン練習(本日270日目)

 午後、今日は広域研修に同行するカウンターパートのメラニーとプレゼンの練習をTTC(会議室)でしました。
 お互い英語を第二言語とする者同士(メラニー:ソンソロール語、パラオ語は理解できても人前では絶対しゃべらない、だいふくくらら:日本語)和気あいあいと練習は進みました。
 プレゼンの最後にメラニーの言った一言に私は大爆笑しました。

"If you have any question,don't ask me."
...................

相変わらずbubbling(本日269日目)

 昨日の話。相変わらず一日中バブリングです。解答用紙にひたすらぐりぐりと黒丸をぬっていく、あれです。MOEの中で80人分くらいは処理したかな??
 で、やっぱり終わらず、今度はJICA事務所の並びにある会議室でひたすらバブリング。今日も後輩隊員のSさんが手伝ってくれて感謝です。
 しかし
気になるのは、自分の名前をしっかり書かない児童がやたらと目につくこと。自分の名前はフルネームで書くようにしましょう。ニックネームだけで終わらないようにしましょう。
 解答用紙には、すでに児童の名前が印字されています。

 探し出すの大変なんだから。

【お詫びと訂正】 間違っていました・・・。


 先日の「コロールの街中で」の項で掲載したこの写真についての説明が間違っていました。
この戦車、実は米軍のものではなく、日本軍の水陸両用戦車で、「特二式内火艇」と言うのだそうです。
これと同じものがアイライ州にもあるのですが、アイライ州のものには車体の周りにフロートがついていません。これはフロート付き。ちなみにアイライ州にある戦車は撮影禁止となっています。
 これは、海上を移動してきたのでフロートがついているのですね。
 また、上に乗っている機銃は「96式25mm高角機銃」というものです。この機銃は、コロールの別の場所でも、またアイメリーク州のステートオフィス(州役場)前でも見ることができます。

 いろいろ調べてメールをくださったのは、かつてだいふくくららが大変大変お世話になったK宮さん。
本当にありがとうございました。また今回もお世話になりました。私も勉強になりました。

 というわけで、ここに謹んでお詫びし、訂正します。

2011年6月1日水曜日

Bubbling again (本日268日目)

 ここのところ、のんびりしていたMOE。広域研修まであと1週間をきり、また同行者のメラニーとプレゼンの練習をしなくては、と思っていたところ、夕方になって「バブリング」の指示がありました。
 「バブリング」とはPAT(パラオアチーブメントテスト)のマークシートの回答欄を黒く塗りつぶすことなのですが、1年生から3年生までは、うまく塗りつぶせない、あるいは塗りつぶしの間違いがあるということで、なんとMOEのスタッフが肩代わりをして行うのです。回収したテストをもとに、名前を確認して、アンサーシートをバブル。
 でも
今日はプレジデントデーで祝日。バブリングをしなくてはならない児童数は、アイメリーク小学校とミューンス小学校の分。計70人分くらい?!しかも祝日なのに・・・・・と言いたい気持ちを抑えつつ、ここJICA事務所並びの会議室で一人バブリングをしていたのでした。

 もっと早くに言ってよ~今日は祝日なのに~(←結局、言いたい気持ちを抑えられなかった私・・・。)

 途中で教育隊員のSさんが手伝ってくれました。Sさんのおかげで午前中には全て終了。ありがとう、Sさん。

月間写真賞 再び(5月分)(本日267日目)



 PHS(パラオ高校)の卒業式にて。式が無事終了し、感無量の彼女。家族のみならず、親戚からも祝福を受けていました。門出の日に今までの事を思い出し、涙が出てくるの万国共通かもしれません。

 改めて、ご卒業おめでとうございます。