今日の午前中のこと。隣のデスクのパラオ語スペシャリスト、セリナから声をかけられました。
「私の主人のお墓ができあがったの。あなたのカメラでぜひ写真を撮ってほしいの」
「いいですよ。いつ行きましょうか?」と、てっきり勤務後に行くのかと思っていたら、「今でも大丈夫!」と彼女。車に乗って、墓地へと向かいました。
セリナのご主人が亡くなったのはたしか先月だったか。しばらく出勤できず、心配していましたが、セリナはまた職場に復帰することができました。
車の中でセリナからいろいろな話を聞きました。自分はアンガウル出身であること。アンガウルのベビーシャワー(第一子が生まれた時のパラオ独自の伝統的なお祝い)はとてもユニークで、ペリリューともカヤンゲルともホントウ(←パラオ語で「本島」の意)とも違うこと、そして7月には初孫が誕生する予定であること・・・・など。
墓地に着いた時、セリナは泣きだすかと思っていましたが、落ち着いていて、お墓を優しくなでていました。ご主人への深い愛情を感じたひと時でした。
さて、何故我々が勤務時間中に行ったのか?実はパラオ、勤務時間は一応オフィシャルにあるものの、厳密ではありません。勤務中に銀行、子どもの世話、出迎え、祖父母の世話、その他の理由でstep out(ちょっと外に出ること)は、しょっちゅうです。むしろ、勤務中だから、と断ってしまう方が人間関係をダメにする可能性高いです。最初はこの慣習になれずにいらいらしていた私でしたが、最近は
「まあパラオの文化だし」と認められるようになりました。
もちろん、仕事の量は減りませんよ!