最近、「横書きの式」と「縦書きの式」について考えさせられることがありました。
実は、今までパラオが使っていたアメリカ版算数教科書には、たとえ文章題であっても、答えを求めるまでのプロセスに「横書きの式」は入っていません。一気に縦書きの計算式で答えを出してしまいます。
一方、日本の場合。文章題の場合には必ずと言っていいほど横書きの式を書かせ、そのあとに縦書きの計算式で答えを出し、それとは別に答えを書くというプロセスとたどります。
(例)
だいふくくららさんは18個の大福を持っています。そこへお友達がやってきて、大福を13個くれました。だいふくくららさんは何個の大福を持っていますか。
(式)
18+13=31 ←等式になっていないと× 18
+13
――――←本当は1本の直線。ブログだとうまくで
31 きない・・・。
(答え) 31個←単位が書かれていなければ×
採点もかなり厳しく、時に部分点などというときもあったりします。一方、アメリカ版教科書は答えさせ出せればよしとする傾向があるみたいです。
「パラオの算数における学力向上のカギになるスキルのひとつに『横書きの式』ってあるかも」とひらめいた私。さっそく日本の学習指導要領を見てみました。「式の働き」の一部にこんなことが書いてありました。
・(式は)自分の思考過程を表現することができ、それを互いに的確に伝えあうことができる。
なるほど!と納得した次第。立式から答えを出すまでの一つ一つのプロセスに重要な意味があることを改めて知り、なぜか感動した私でした。
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