先日、MOEで私の机の隣のブースにいるパラオ語スペシャリストのご主人が亡くなりました。私のカウンターパートから声をかけられ、今日はその方のお葬式に行ってきました。写真を取りたい気持ちはあったのですが、あまりにも不謹慎なため、今日は自粛。
アラカベサン島にある、ミューンスという地区の一角にそのお家はありました。なんでも、ご主人は上院議員とのことで、たくさんの方が弔問に訪れていました。イエズス・キリストの絵が中央にあったので、たぶんカトリックの家だとも思うのですが、でも「葬儀ミサ」と言うわけでもなく、日本で言うところの「弔問」と「お通夜」と「告別式」を一挙にやった、そんな感じでした。
日本と大きく違うのは「服装」と「笑顔」と「香典の扱い方」です。まず、服装。日本では、告別式では黒の喪服ですが、こちらはシンプルな服装であればなんでもよく、Tシャツを着ている人も結構いました。普段着とそう違いがないのが特徴です。
そして、笑顔が多い!普通に笑い声を出してもOKです。これ、参列者に理由を聞いたのですが、「お葬式は『終わり』ではなく、神様のもとに行けるスターティングポイントだから」とのこと。要するに「悲しい場所」ではないんですね。ただ、もちろん家族の気持ちはそれだけではないけれど。
そして、「香典」。これは、香典を出しに行くと、マイクで「○○さんより、○○ドルいただきました。ありがとうございました」とアナウンスされます。これはかなり驚いた私です。
出されたお昼を食べ、そして何をするでもなく時が過ぎ、そしてしばらくしたら出棺。その棺にには、生前本人が準備したと思われる、笑顔で「じゃあね」と手を振る本人の写真がプリントされていました。
それを見て、涙が止まりませんでした・・・。
棺にあった写真のように、笑顔で神様のもとに旅立っていってくれたら、と願っています。そしてご冥福をお祈りいたします。
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