2012年2月18日土曜日

だいふくくららの青年海外協力隊日記@最終回

11月あたりから体調がおもわしくなく、1月初旬に病院受診のため一時帰国しただいふくくらら。そのまま、入院→手術→自宅療養となり、残りの任期も少ないこと、そして4月1日の復職に向けて大事を取った方がいいことから、そのまま任期短縮帰国となりました。

 そのため、当初4月1日復帰だったのも、2月20日に復帰と前倒し復帰!!

パラオに残してきた荷物や公用旅券と一般旅券の取り換えは後から処理。
ちょっとさびしい気持ちはあるものの、病気の関係で、派遣当初から与えられた任期ではなく、自分で自分の任期をデザインしていく意識が必要だと思っていたため、そんなにダメージはありませんでした。強いて言えば、「もっとダイビングの練習をしたかった」くらいか?(全然協力隊活動と関係ないですが)

この先、またパラオやほかの国で活動したいと思ったら、焦らずにSV(シニア海外ボランティア)やほかの国際協力団体の派遣枠を活用したいと思います。とはいえ、本業は絶対に大切にしなきゃ、と入院生活を通して強く思っただいふくくらら。

また、昨夜はちょっとうれしい話が。
たまたま私のカウンターパートがJICA研修で東京に来ていたので、一緒に夕食をいただきました。場所はJapanese traditional bar,つまり居酒屋。
日本料理や日本酒、そして降りしきる雪を写真に撮りまくるカウンターパート。居酒屋を選んで正解でした☆
Keep in touch!と言って別れましたが、もちろん、ほかの教育省スタッフやJICAパラオ隊のみなさん、支えてくださった方々との縁をこれからも大切にしていきたいです。

私の方は2月20日から2年近く休職していた所属校に復帰します。それもまた自分の楽しみの一つです。

さて、

2年近くにわたり日記形式でブログを書いてきました。協力隊に参加できたのは、ひとえに支えてくださった皆さんのおかげがあってこそと心から思っています。本当にご愛読、そしてご支援ありがとうございました。これで青年海外協力隊員としての身分を離れるのでこのブログもひとまずおしまい。でも、また「おおっ!」と思うことがあったらこっそりブログをアップしているかもしれません。

そのような訳で

今までありがとうございました。
そして
これからもご指導、ご鞭撻の程を何卒よろしくお願いいたします。

ひとまずおしまい!

2012年2月13日月曜日

偶然が偶然を呼んだ日

今日。相変わらず日本にいます。今まで( )内に派遣されてからの日にちを入れていたのですが、とりあえず今日から外すことに。理由は後日説明。
 さて、今日も病院。術後1か月は過重労働不可。腹腔鏡手術だったので、おなかの傷跡は本当に目立たないのですが、時に疼痛が。お腹の表面はあまり切られていなくても、お腹の中はざっくりと切られているのを感じます。
 通院後は市ケ谷にある東京都障がい児学校教職員組合(通称:都障教組)の本部へ共済の申請資料を提出しに行きました。郵送でも良かったのですが、書類に間違いがあった時にその場で治せるので、連絡をいただいたお礼かたがた、訪ねたのでした。

 そこで驚愕の事実を知った私・・・・。

てっきり私は、自分の入院先が東京都教職員互助会の運営する病院だったので、自動的に組合に連絡がいったものだと思っていたのでした。ところが、そうではなく、たまたま組合の共済担当者が私のブログを見ていてくれ、そこに「入院・手術した」と書かれていたので、非常に驚き、あわててメールを通して連絡をした、とのことでした。
 私、連絡がなければ、共済に加入していたことすら忘れていたです・・・・。
本当にありがとうございます!心の底からお礼を申し上げます!!!

 入院・手術となってしまったことはアンラッキーだったのかもしれませんが、安心して治療に入れたのは幸運なことなのかもしれません。

2012年2月6日月曜日

新旧交代(本日528日目)

昨日の午後、私と交代でパラオ教育省で活動される予定の方と幸運にもお会いすることができました。自分がたまたま一時帰国していたこと、そしてお互い会える範囲に住んでいたこと、何よりも私もようやく外に出られるようになったこと(しかもひきこもらないようある程度は意識して外に出ることも必要!)というわけで、いろいろな幸運が重なった結果でした。

 現地での活動のこと、生活のこと、自分の思ったことを率直にお話ししたのですが・・・お役に立てたでしょうか?
 そして、もう一つ、思うこと。
「新旧交代」ではなく、一緒にお仕事したかった!
切にそう思う私でした。

2012年2月5日日曜日

転んでもただでは起きない その1(本日527日目)

昨日のこと。かねてより協力隊OBである友人、そして私と同じく東京都の特別支援学校で仕事をしている人から「世界と教室を結ぼう!~参加型の授業つくり講座~:教師海外研修2011東京都(ラオス派遣)授業実践報告会」へのお誘いを受け、参加してきました。

日本にいても、無理ない範囲で今の自分にかかわることに関わっていきたい。というわけで、「転んでもただでは起きない」私・・・・。

 場所は、広尾にあるJICA地球ひろばのセミナールーム。ここに来るのは実に協力隊の受験以来。そして、入院前も退院後も、体力のことを考えて遠出は避けていたのですが、午後のみ参加にして思い切って広尾まで行ってきました。家に閉じこもっているのも体にも心にもよくない・・・。
 
 
で、参加した感想ですが・・・・
参加してよかった!!
私自身も教師海外研修2009の参加者で、ラオスで研修を受けてきていますが、その時のこと、その後の授業つくりで相当に苦労したことを昨日のことのように思い出しました。ただ、子供たちには必要な領域で、やりがいや手ごたえを感じたのも事実。振り返ってみれば、この教師海外研修から協力隊参加へと、3年連続でJICAにはお世話になっています。
そして、今回の研修参加者もいろいろな工夫をして授業に臨んでいました。いただいた指導案はぜひ参考にさせていただきたいと思います。
 また、いい取り組みだと思ったのが、「チーム特支」の発足。年度を問わず、JICA教師海外研修に参加した特別支援学校教諭を中心に、情報共有や授業を通しての児童・生徒たちへの還元を目的としたチーム。私もメンバーに加えていただきました。お誘い、ありがとうございます。
 
研修後は特に体調を崩すこともなく、家に帰ってきました。

写真(後でアップします)は、同じく研修で一緒にラオスに行った友達からのお土産。チリ産の唐辛子のピクルス。激辛でしたが美味しかったです。ありがとう!

2012年1月24日火曜日

だいふくくららの青年海外協力隊日記@日本で入院(本日516日目)

今日、やっと退院することができました。簡単に今までのまとめを。

【1月5日~18日】
入院する病院での外来受診や術前検査。この期間で入院日、手術日を決定。外来で病院に行く以外は、基本的に自宅で過ごす。比較的のんびりできていたのですが、入院するための書類作り、準備、そして父から頼まれた英文レポートの翻訳など、やることが結構あった。

【1月19日】
午前中に入院。鞄を病室において荷物整理したらすぐに麻酔科医からの説明(リスクについてもしっかり説明があるので涙目になって聞く)→執刀医からの説明(途中外来で担当してくださっている先生もにこにこしながら様子を見に来てくれる。ここでもリスクについて説明。再び涙目になって聞く)→病室で薬剤師からの説明→同じく病室で栄養士からの説明→看護師による術前処置→手術部看護師による説明→合間を縫って麻酔・手術・緊急時の輸血に関する同意書にサイン。いろいろやることがあるので気がまぎれる。
夕方、医師たちによる回診。「寝てれば終わりますから」と言われた。そして読もうと思っていた五木寛之 著「不安の力」が自分のベッドのオーバーテーブルの上に出しっぱなしになっていたのを外来担当医にみられ、ニヤッとされる。自分の心の中を見られた感じ(笑)
 夜は流動食。精神安定剤を処方され、熟睡。

【1月20日】
10時から手術開始。歩いて手術室に行った。結構多くのスタッフが待機していたのに驚く。
「では、マスクを顔にあてますからね~」と言われ、「一体いつ麻酔を入れるんだろう?」と思っていたら、

 「終わりましたよ~!!いまからお部屋に戻りますね~!ゆっくり自分で呼吸してくださいね~!!」

・・・・知らない間に麻酔で意識を失っていたらしい(笑)全身麻酔中は呼吸が止まり、人工呼吸器につながっているので、麻酔が切れた後は自分で呼吸しないといけない。で、トータル約3時間の手術は無事終了。帰室。麻酔が切れたと自覚した途端に「痛い、痛い」とうめきだす。
でも痛み止めを使ってもらい、一日乗り切る。右腕には点滴と酸素飽和度を図るためのクリップ、左腕には自動血圧計、胸には心電図、両足には血栓症を防ぐために加圧ポンプ、そして自力でトイレに行かれないので蓄尿バッグといろいろなものを付けられて、一日過ごす。寝返りがうまく打てないのが辛い。

【1月21日】

午前中に心電図、酸素飽和度を図るためのクリップ、加圧ポンプ、自動血圧計がはずれ、ちょっと身軽になる。蓄尿バッグも取れ、歩く練習。とりあえずつたい歩き、成功!夕飯が出たのに感動。

【1月22日~23日】
歩く練習。その他はゆっくり過ごす。23日には母が寒い中、見舞いに来てくれた。

【1月24日】
予定通り退院。でも退院指導で「退院はしますがまだ『サブ入院』だと思っておいてください。無理はしない、重いものは持たない、ゆっくりするように」とのこと。のんびり自宅に戻ってきました。


というわけで、まだ傷は痛むものの、いたって元気です。来週、外来受診。また折に触れてブログアップします。
たしかに手術は「寝てれば終わりますから」なのですが・・・
終わった後がしんどい!!!

2012年1月8日日曜日

500日目は実家で(本日500日目)

早いもので、今日がパラオに派遣されてからちょうど500日目。でも、日本の実家で過ごしています。1月5日に無事に日本に帰ることができました。病院受診のための一時帰国です。同日の午後に病院受診をしましたが、やはり手術をする方向で動くことになりました。しばらく前まで「全身麻酔が怖い」と言っていたのですが、今は早く楽になりたい気持ちでいっぱいです。自由に外にも出られないので・・・

 今のところ、通院のない日は実家でのんびり過ごしています。テレビを見たり、雑誌を読んだりと超インドア派な日々。それはそれで楽しいものです。また、メールがあるので寂しさもあまり感じない。便利な世の中になったものです。あと、久しぶりに両親との会話を楽しんでいます。地震のこと、政治のこと、パラオのこと、JICAのこと、これからの教員生活のこと、両親のこと、親戚のこと、などなどなど。

 この日々もきっと自分にとっては貴重で振り返った時に真っ先に思い出す日々なんだろうと思っています。親孝行しよ。

2012年1月4日水曜日

2回目の私費一時帰国(の前日)(本日496日目)

明日の早朝4:25パラオ発のデルタ直行便で一度日本に帰ることになりました。
目的は、病院受診。自分の体のことが自分で把握できなくなってきており、治療すべきところは治療して元気になってパラオに戻ってきたいと思います。
 もし、治療が長引き、結果任期短縮帰国となったとしても、ここまで頑張れたのですから後悔はありません。
 まずは身体をメンテナンス。というわけで、しばらくブログを更新することができないかもしれませんが、でも日本滞在中、日々の生活の中でなにかワクワクすること、伝えたいことがあったらどんどん発信していきたいと思います。

 今後ともブログご愛読の程をよろしくお願いいたします。

2012年1月3日火曜日

ありがとう、H21-3次隊 (本日495日目)

今晩、平成21年度3次隊の青年海外協力隊員そしてシニア海外ボランティアの皆さんが帰国の途に着きます。
 この隊次は、自分と一番長くパラオで苦楽を共にした隊次でした。3次隊は全員がコロール在住でもあり、よくご飯を食べに行ってはお互いの活動の様子をはなしたり、悩みを聞いてもらったりしていました。

 今朝は、シニア海外ボランティア(略してSV:Senior Volunteer)のHさんのお家で朝食にお雑煮をいただきました。そして、最後の、他愛もないおしゃべり。最後の最後まで大変皆さんにはお世話になりました。

 どうぞ最後までお気をつけてお帰りください。そしてまた日本で、パラオで、あるいは地球のどこかで元気にお会いできますことを楽しみにしています。

 2年間お疲れ様でした!!!

新年2日目とコンシャス・プラン(本日494日目)

昨日、1月2日のこと。相変わらずここコロールはとても静かでいい感じ。私も軽く家の事をした後は基本的にはのんびり過ごしています。
 さて、この日は自分の手帳に「コンシャス・プラン」なるものを書いてみました。要は、「2012年をどのように過ごすのか、あるいは何を意識して過ごすのか」ということを思いつくままに書き出してみたのですが、これが実にすっきりする作業で、書き終わった時には元気も出てきたような気がします。

 この正月三が日の内に「ぶれない、軸のある自分」を確立しておきたいものです。

そして、もうひとつの、考えていること。
泣いても笑っても私の任期はあと2カ月ちょっとです。私の後にMOEに配属になるボランティアにスムーズにバトンを渡したい。そうするにはどうしたら良いのか?どういうわけか、このタイミングで治療のために日本に一時帰国することが決まっているので、もし、短くても時間があればお会いできる機会を持てたらと思っています。

 今や、だいふくくららは日本のこと:60%、パラオのこと:40%と言う意識の中で生活していますが、「飛ぶ鳥後を濁さず」で残りの任期を全うしたいと思います。

2012年1月1日日曜日

謹賀新年 (本日493日目)

あけましておめでとうございます。
本年も何卒よろしくお願いいたします。

昨夜、大みそかの晩から年明けにかけて、自宅でのんびりDVDを観ていました。新しい年、2012年も幸せに過ごしたい、というわけで、ハッピーエンドの映画を選んで観ていました。
1990年の作品、リチャード・ギア、ジュリア・ロバーツ主演の「プリティ・ウーマン」という映画なのですが、主演のお二人のなんと素敵なこと!!つくづく、このDVDを日本から持ってきてよかったと思っています。

ちなみに、パラオには映画館はありません。なのでこのDVD鑑賞も自分にとってはココロを潤すひと時なのです。

いい映画だった!

そして、もうひとつ、いいことが。
元日の午後にここ20年来の知り合いからメールが入っていました。お互い海外暮らしなので全然顔を観ていませんが、縁があるのか、どういうわけかずっとメールでつながっている、そんな間柄です。
その、知り合いからのメールを読んで、がぜん元気になった私。

2011年も自分にとっては多難ではあったけれども、幸せな年でした。
2012年も幸せな年になりそうです。